☆☆☆~小野彩音さんの話~
悪い予感ほど当たってしまうものです。
廊下に出た瞬間まとわりついてくるような冷気を感じて立ち止まり、私の横で悟志も立ち止まりました。
ソレがいる。
首を少し傾げて廊下の突き当りを見ると絶対にいる。
そう思うともう一歩も動けませんでした。
だけど先に反応したのは悟志の方でした。
「なんだあれ」
なにかとんでもないものを見てしまったような、それこそ幽霊や化け物を見てしまったような声色で、私は悟志へ顔を向けました。
悟志は私が寒気を感じた廊下の奥へと視線を向けて硬直してしまっていました。
あぁ、まさか。
そのまさかです。
悟志にはソレが【見える】ようになっていたのです。
悟志がソレをジッと見つめているものだから、つられるようにしてそちらへ顔を向けてしまいました。
ソレが、こちらを見ていました。
正確には私を見ていました。
悪い予感ほど当たってしまうものです。
廊下に出た瞬間まとわりついてくるような冷気を感じて立ち止まり、私の横で悟志も立ち止まりました。
ソレがいる。
首を少し傾げて廊下の突き当りを見ると絶対にいる。
そう思うともう一歩も動けませんでした。
だけど先に反応したのは悟志の方でした。
「なんだあれ」
なにかとんでもないものを見てしまったような、それこそ幽霊や化け物を見てしまったような声色で、私は悟志へ顔を向けました。
悟志は私が寒気を感じた廊下の奥へと視線を向けて硬直してしまっていました。
あぁ、まさか。
そのまさかです。
悟志にはソレが【見える】ようになっていたのです。
悟志がソレをジッと見つめているものだから、つられるようにしてそちらへ顔を向けてしまいました。
ソレが、こちらを見ていました。
正確には私を見ていました。



