怪訝に思いながらカップを拾い上げ、水をくんで一口飲みました。
冷たくて透明な液体が喉を落ちていきます。
それで気分が落ち着くはずでした。
が、途端に口の中に生臭さが広がりました。
驚いて咄嗟に水を吐き出します。
口の中から出てきたのは茶色く濁った汚水でした。
それは強烈な臭いを放ち、鼻の奥がツンッと痛みました。
すぐに水道の蛇口をひねりましたが、そこから出てくるのは清潔な水。
作者はカップを手から落として水道の水に直接口をつけました。
ゲホゲホと何度も咳き込み、ようやく落ち着いたとき床に落ちたカップに目をやりました。
カップからこぼれ出た水は透明で、濁ってなどいません。
納得できないままカップを取ろうとかがみ込んだときでした。
視界に足が見えました。
青白く、爪は真っ黒に変色しています。
爪の間からは蛆虫が出入りし、さっきの汚水のような臭いがして……。
顔をあげた瞬間、その足は消えました。
きっと日頃の疲れが出たんだ。
そう思って、昼間から布団にもぐりこみキツク目を閉じました。
冷たくて透明な液体が喉を落ちていきます。
それで気分が落ち着くはずでした。
が、途端に口の中に生臭さが広がりました。
驚いて咄嗟に水を吐き出します。
口の中から出てきたのは茶色く濁った汚水でした。
それは強烈な臭いを放ち、鼻の奥がツンッと痛みました。
すぐに水道の蛇口をひねりましたが、そこから出てくるのは清潔な水。
作者はカップを手から落として水道の水に直接口をつけました。
ゲホゲホと何度も咳き込み、ようやく落ち着いたとき床に落ちたカップに目をやりました。
カップからこぼれ出た水は透明で、濁ってなどいません。
納得できないままカップを取ろうとかがみ込んだときでした。
視界に足が見えました。
青白く、爪は真っ黒に変色しています。
爪の間からは蛆虫が出入りし、さっきの汚水のような臭いがして……。
顔をあげた瞬間、その足は消えました。
きっと日頃の疲れが出たんだ。
そう思って、昼間から布団にもぐりこみキツク目を閉じました。



