小野彩音さんとの通話を切った途端、あたりがシンッと静まり返ります。
今はまだ午後1時、行き交う車の音とか犬の鳴き声とか聞こえてきてもいいはずなのに、異様なほど静かです。
なんとなく寒気がしてブルリと震えてしまったので、ストーブの設定温度を2度上げるました。
部屋の中に聞こえてくるのはストーブの音だけ。
その時、小野彩音さんから聞いた話を唐突に思い出しました。
ワタシはお姉ちゃんだから、ワタシが双子の面倒をみます。
ワタシのお母さんは心の病気だから、支えてあげます。
ワタシはワタシの名前を知りません。
昔はあったけど、忘れてしまいました。
それからお母さんは首がとても長くなりました。
濁った水も出てきます。
ワタシも双子の兄弟も同じだから大丈夫です。
みんな仲良く揺れています。
だけど少しさみしいな。
自分の名前がないからです。
今はまだ午後1時、行き交う車の音とか犬の鳴き声とか聞こえてきてもいいはずなのに、異様なほど静かです。
なんとなく寒気がしてブルリと震えてしまったので、ストーブの設定温度を2度上げるました。
部屋の中に聞こえてくるのはストーブの音だけ。
その時、小野彩音さんから聞いた話を唐突に思い出しました。
ワタシはお姉ちゃんだから、ワタシが双子の面倒をみます。
ワタシのお母さんは心の病気だから、支えてあげます。
ワタシはワタシの名前を知りません。
昔はあったけど、忘れてしまいました。
それからお母さんは首がとても長くなりました。
濁った水も出てきます。
ワタシも双子の兄弟も同じだから大丈夫です。
みんな仲良く揺れています。
だけど少しさみしいな。
自分の名前がないからです。



