☆☆☆~作者サイド~
ガタンッと後方から物音がして我に帰って振り向きました。
そこは作者の書斎で、いつもの光景が広がっているばかり。
本棚には本が山積みにやっていて不安定ですが、崩れてはいませんでした。
「先生、どうしたんですか?」
パソコンから小野彩音さんの声が聞こえてきて視線を戻しました。
今作者は小野彩音さんと2度目のリモートの最中で、窪田悟志(仮名)という男の子の名前を知りました。
そしておそらくその窪田悟志くんというのが、小野彩音さんにとっての大切な人なのだろうということも、わかりました。
「ごめんね、なんでもないよ」
「よかった。先生のところにも変なのが来たのかと思った」
モニター越しに小野彩音さんが安堵するのが伝わってきました。
「確かに、ちょっと怖い昔話だね。つい聞き入っちゃった」
そう言って笑ってみせたんですが、自分の頬が引きつってうまく笑えていないことに気がついてやめました。
きっと顔色も悪かったんでしょう、小野彩音さんの方から「今日の話はここまでにします」と、切り上げてくれました。
正直、あの妙な昔話を聞いた時からずっと気分が悪かったので、ホッとしました。
「じゃ、また明日ね」
特に次の約束をしていたわけではないのですが、きっとそうなるだろうと思って、通話を切りました。
ガタンッと後方から物音がして我に帰って振り向きました。
そこは作者の書斎で、いつもの光景が広がっているばかり。
本棚には本が山積みにやっていて不安定ですが、崩れてはいませんでした。
「先生、どうしたんですか?」
パソコンから小野彩音さんの声が聞こえてきて視線を戻しました。
今作者は小野彩音さんと2度目のリモートの最中で、窪田悟志(仮名)という男の子の名前を知りました。
そしておそらくその窪田悟志くんというのが、小野彩音さんにとっての大切な人なのだろうということも、わかりました。
「ごめんね、なんでもないよ」
「よかった。先生のところにも変なのが来たのかと思った」
モニター越しに小野彩音さんが安堵するのが伝わってきました。
「確かに、ちょっと怖い昔話だね。つい聞き入っちゃった」
そう言って笑ってみせたんですが、自分の頬が引きつってうまく笑えていないことに気がついてやめました。
きっと顔色も悪かったんでしょう、小野彩音さんの方から「今日の話はここまでにします」と、切り上げてくれました。
正直、あの妙な昔話を聞いた時からずっと気分が悪かったので、ホッとしました。
「じゃ、また明日ね」
特に次の約束をしていたわけではないのですが、きっとそうなるだろうと思って、通話を切りました。



