怖くて目を逸らす事もできなかったんです。
ソレはジッと私を見つめ続けて、動こうとしません。
手を伸ばせば届く距離にいるのにです。
そのとき思い出したんです。
前回もソレを見ている間は、ソレが襲ってこなかったことを。
こちらからソレを見ているとき、そしてソレの視界から自分が外れたときは襲ってこないのではないか?
そう思いました。
絵里も史也くんもそれを知らず、ソレに背を向けて必死に逃げた。
そして隠れることもできずに捕まって死んでしまったんじゃないかと。
このままずっと見つめていればソレは消えてくれるかもしれない。
そう思ったんですが、無理でした。
それは私が瞬きをする瞬間にも少し動いて近づいてくるんです。
ほんの0.1秒目を逸らしただけで、ソレが私の方へ手を伸ばして来ました。
「早く、早く消えて」
まばたきせずに何分も我慢できるとは思えません。
ソレはジッと私を見つめ続けて、動こうとしません。
手を伸ばせば届く距離にいるのにです。
そのとき思い出したんです。
前回もソレを見ている間は、ソレが襲ってこなかったことを。
こちらからソレを見ているとき、そしてソレの視界から自分が外れたときは襲ってこないのではないか?
そう思いました。
絵里も史也くんもそれを知らず、ソレに背を向けて必死に逃げた。
そして隠れることもできずに捕まって死んでしまったんじゃないかと。
このままずっと見つめていればソレは消えてくれるかもしれない。
そう思ったんですが、無理でした。
それは私が瞬きをする瞬間にも少し動いて近づいてくるんです。
ほんの0.1秒目を逸らしただけで、ソレが私の方へ手を伸ばして来ました。
「早く、早く消えて」
まばたきせずに何分も我慢できるとは思えません。



