☆☆☆
「もうこんな時間ですね。また明日お話しますね」
話を切り上げた小野彩音さんに作者は慌てて時計を確認しました。
話に没頭しすぎて時間のことをすっかり忘れていたんです。
時刻は5時過ぎ。
いつ夫が帰ってきてもおかしくない時間です。
いや、今日は31日だから普段より少し早めに帰れると言っていたような気もします。
だとすればすでに帰宅しているはずですが、家の中に物音はきこえませんでした。
もしかしたらどこかで寄り道でもしているのかもしれません。
「村に入っていった後の話をもう少し聞かせてくれない?」
「え? でも、もう夕方ですよ? 先生、夕飯の支度があるんじゃないんですか?」
「今日は大晦日だよ。おせちは準備しないけれど、外食するから大丈夫」
「そうなんですね? 私もまぁ、大丈夫ですけど、先生、本当に大丈夫ですか? その、顔色が……」
指摘されて自分の頬を両手で包み込みました。
「もうこんな時間ですね。また明日お話しますね」
話を切り上げた小野彩音さんに作者は慌てて時計を確認しました。
話に没頭しすぎて時間のことをすっかり忘れていたんです。
時刻は5時過ぎ。
いつ夫が帰ってきてもおかしくない時間です。
いや、今日は31日だから普段より少し早めに帰れると言っていたような気もします。
だとすればすでに帰宅しているはずですが、家の中に物音はきこえませんでした。
もしかしたらどこかで寄り道でもしているのかもしれません。
「村に入っていった後の話をもう少し聞かせてくれない?」
「え? でも、もう夕方ですよ? 先生、夕飯の支度があるんじゃないんですか?」
「今日は大晦日だよ。おせちは準備しないけれど、外食するから大丈夫」
「そうなんですね? 私もまぁ、大丈夫ですけど、先生、本当に大丈夫ですか? その、顔色が……」
指摘されて自分の頬を両手で包み込みました。



