バスに揺られている間、私と悟志はほとんど無言でした。
これから自分たちが向かう先になにが待ち受けているのか、想像するだけで怖くて無言になってしまったのです。
だけど同時に自分たちがどんどん昔話の真相に迫っているという実感もありました。
予定通りバスで30分かかる場所で下車すると、そこは山の入り口でした。
「おかしいな。確かにこの辺りの住所になってるのに」
悟志は何度もファイルに書かれている住所を確認しています。
私も確認してみましたけれど、それらしい集落は付近には見当たりませんでした。
やっぱり住所が間違えていたのかもしれない。
そう思った時でした。
山の奥へと続く細い道の横に立て看板があるのを見つけました。
その看板は古びて今にも倒れてしまいそうでしたが、辛うじてその名前を読み取ることができました。
【●●道路】
それはファイルに出て来た地名と一致していました。
きっと、このあたり全体が●●市と呼ばれる場所で、その中でももっと奥に集落があったんだと思います。
そしてファイルに書かれている住所は、その集落を指していたんです。
これから自分たちが向かう先になにが待ち受けているのか、想像するだけで怖くて無言になってしまったのです。
だけど同時に自分たちがどんどん昔話の真相に迫っているという実感もありました。
予定通りバスで30分かかる場所で下車すると、そこは山の入り口でした。
「おかしいな。確かにこの辺りの住所になってるのに」
悟志は何度もファイルに書かれている住所を確認しています。
私も確認してみましたけれど、それらしい集落は付近には見当たりませんでした。
やっぱり住所が間違えていたのかもしれない。
そう思った時でした。
山の奥へと続く細い道の横に立て看板があるのを見つけました。
その看板は古びて今にも倒れてしまいそうでしたが、辛うじてその名前を読み取ることができました。
【●●道路】
それはファイルに出て来た地名と一致していました。
きっと、このあたり全体が●●市と呼ばれる場所で、その中でももっと奥に集落があったんだと思います。
そしてファイルに書かれている住所は、その集落を指していたんです。



