虹色男子!

翌日、今日は久しぶりに雨。

もともとくせっ毛な私は、雨の日は特に髪が跳ねちゃうし、雨は傘をささないといけなくてめっちゃめんどくさいから、大っ嫌い!

「はぁー、雨はじめじめしてやんなっちゃうよ〜」

一人ぼっちの登校で、そうつぶやく

「ねぇねぇ、今日転校生来るらしいよ!」

「え?マジ?イケメンがいいなー」

すれ違った女の子二人組の会話が聞こえてくる。

げ、転校生?男子は絶対にヤダ!出来れば女の子!そして更に要望するなら話しやすそうな子!

私は両手を合わせて願いながら登校する。

──────が、日頃の行いが悪い私の願いは、叶うことはないうえに、私が1番望むはずがないことが起きてしまうのでした。