レストラン側にはすでにプロポーズのことは話してある。デザートが終わったら、店員が真っ赤な108本のバラの花束を持って来て、それを真冬にプレゼントしつつプロポーズをするという流れだ。
赤いバラの花言葉は「愛情」。108本の意味は「結婚してください」である。我ながらいいプロポーズ案だと前は思った。
デザートである苺のマカロンケーキが運ばれ、前は緊張を覚えながらマカロンを口に運ぶ。店員をチラリと見ると、店員はニコリと微笑んで店の奥へと向かった。おそらく花束を取りに行ってくれているのだろう。
「真冬」
食べ終わった前は緊張しながら真冬に声をかける。夜景を見ていた彼女は「どうしたの?」と首を傾げた。店員が花束を持ってくる。
「プレゼントがあるんだ。108本のバラの花束でーーー」
そう言いながら花束を受け取った前は「へ?」と声を上げる。花束に使われている花は赤いバラではなく黄色のガーベラだった。しかも本数も108本ではなく40本しかない。
「えっ!?何で!?」
混乱する前に店員が「申し訳ありません。バラの花が売り切れておりまして……」と頭を下げ、ゆっくりと奥へと下がってしまう。残された前は真冬と花束を交互に見つめた。
赤いバラの花言葉は「愛情」。108本の意味は「結婚してください」である。我ながらいいプロポーズ案だと前は思った。
デザートである苺のマカロンケーキが運ばれ、前は緊張を覚えながらマカロンを口に運ぶ。店員をチラリと見ると、店員はニコリと微笑んで店の奥へと向かった。おそらく花束を取りに行ってくれているのだろう。
「真冬」
食べ終わった前は緊張しながら真冬に声をかける。夜景を見ていた彼女は「どうしたの?」と首を傾げた。店員が花束を持ってくる。
「プレゼントがあるんだ。108本のバラの花束でーーー」
そう言いながら花束を受け取った前は「へ?」と声を上げる。花束に使われている花は赤いバラではなく黄色のガーベラだった。しかも本数も108本ではなく40本しかない。
「えっ!?何で!?」
混乱する前に店員が「申し訳ありません。バラの花が売り切れておりまして……」と頭を下げ、ゆっくりと奥へと下がってしまう。残された前は真冬と花束を交互に見つめた。

