案を順調に集めて、黒板に書き記していたら、大声が聞こえた。
びっくりして振り向くと、クラスでリーダー格の、男子が隣の席の女子に向かって大声をあげていた。
『ねぇ、どうしたの?みんな静かにして。』
どこか焦った雰囲気のクラス内を落ち着けるべく、私は通る声で呼びかけた。
「月峰!」
「な、なに・・・?」
ふいに、大声をあげていた男子がすごい形相で私を睨み、呼んだ。
「お前、こいつにいじわるしたんだろ。」
「い、いじわる・・・?」
私は全く心当たりがなくて、ただ瞬きを繰り返したのを、今でも鮮明に覚えている。
「こいつだけ全然当てなかったんだろ。陰で悪口言ってたとかさ。」
男子がこいつと言っているのは、クラスでもあまり目立たない方の、女子で、友達と時々、その子の悪口を言い合っていた子だった。
「いっつも、こいつだけ当てねぇじゃん」
そんなつもりなんてないよ!でたらめ言わないでよ!
そう言って瞬時に対応すれば、まだことは大ごとにならずに済んだのに、私は否定をできなかった。
意識してそうしてるつもりがなくても、私は無意識にやったのかもしれない。
均等に当てれなかったかもしれない。
そう、思ってしまったから。
私は、先生やみんなの前ではいい子にしてたけど、友達の前だったらちょっぴり悪いことをしていた。
友達がみんなその女子のことを嫌いだから、私だけ浮かないようにその子を避けていたし、席替えで隣になった時はこっそり机を離すようにしていた。
・・・・最低だ、私。
みんなが、信じられないと言うかのような目を向けてくる。
私は、目の前がくらっとした。
そして、違う女子が立ち上がって叫んだ。
「月峰さん、いつもいじわるしてるんだよ!」
そういうふうに言った女子は・・・・
ーーそれは、私の友達だった。いつも、喜んで悪口を言っている、友達だった。
裏切られたんだ・・・・
そしてその後、その私の友達は、先生に私がいじめをしていることを話した。
みんなだってそうしてたのに・・・・って悔しくはならなかった。
だって、私は自分で友達に馴染むためにしてるって言い聞かせて、理由をつけて、いじめてしまっていたから。
そして、先生からの信頼は、失った。
びっくりして振り向くと、クラスでリーダー格の、男子が隣の席の女子に向かって大声をあげていた。
『ねぇ、どうしたの?みんな静かにして。』
どこか焦った雰囲気のクラス内を落ち着けるべく、私は通る声で呼びかけた。
「月峰!」
「な、なに・・・?」
ふいに、大声をあげていた男子がすごい形相で私を睨み、呼んだ。
「お前、こいつにいじわるしたんだろ。」
「い、いじわる・・・?」
私は全く心当たりがなくて、ただ瞬きを繰り返したのを、今でも鮮明に覚えている。
「こいつだけ全然当てなかったんだろ。陰で悪口言ってたとかさ。」
男子がこいつと言っているのは、クラスでもあまり目立たない方の、女子で、友達と時々、その子の悪口を言い合っていた子だった。
「いっつも、こいつだけ当てねぇじゃん」
そんなつもりなんてないよ!でたらめ言わないでよ!
そう言って瞬時に対応すれば、まだことは大ごとにならずに済んだのに、私は否定をできなかった。
意識してそうしてるつもりがなくても、私は無意識にやったのかもしれない。
均等に当てれなかったかもしれない。
そう、思ってしまったから。
私は、先生やみんなの前ではいい子にしてたけど、友達の前だったらちょっぴり悪いことをしていた。
友達がみんなその女子のことを嫌いだから、私だけ浮かないようにその子を避けていたし、席替えで隣になった時はこっそり机を離すようにしていた。
・・・・最低だ、私。
みんなが、信じられないと言うかのような目を向けてくる。
私は、目の前がくらっとした。
そして、違う女子が立ち上がって叫んだ。
「月峰さん、いつもいじわるしてるんだよ!」
そういうふうに言った女子は・・・・
ーーそれは、私の友達だった。いつも、喜んで悪口を言っている、友達だった。
裏切られたんだ・・・・
そしてその後、その私の友達は、先生に私がいじめをしていることを話した。
みんなだってそうしてたのに・・・・って悔しくはならなかった。
だって、私は自分で友達に馴染むためにしてるって言い聞かせて、理由をつけて、いじめてしまっていたから。
そして、先生からの信頼は、失った。

