「川田さん・・・」
私は、川田さんに構ってる場合じゃないから目を合わせず、机の中を覗く。
「なんか探してんの?もしかしてこれ?」
彼が持っていたのは、私が探していた原稿だった。
「え・・・?何で持ってるの?」
私は原稿を受け取りつつ聞く。
すると、川田さんは落ちてた。とさらりと言った。「そうなんだ、ありがとう。」
私はお礼を言って、急いで体育館に向かった。
「やっと終わったよ・・・!」
私は、ぐでーっとため息を吐いた。
「お疲れ。」にかっと笑って、青葉が言う。
青葉は私の親友だ。
「生徒会長の挨拶、すごいよね。」
「でも、なんでクラス委員に立候補しなかったの??妃愛だったら十分イケると思ってたんだけど。」
青葉がぱっとこっちを向いてそんなことを聞いてきた。
「だって・・・・」
そうしたら、重い責任と、信頼が乗ってしまうから。
そんなことを言えるはずもなく、私は曖昧な笑みを浮かべた。
「だって、クラス委員なんて務め、私には果たせないし。」
笑みを崩さないまま言うと、青葉はははっと苦笑した。
「でも、妃愛に立候補されたら先生が妃愛を指名しそうだしね。」
「もう、私そんなに信頼得てないよ。」
私が、あえてクラス委員長に立候補しなかった理由は、重い信頼と責任が乗りすぎないため。
私には・・・辛いトラウマがある。
中学一年生の、冬休み明け。
私は、その時クラス委員長になっていて重い責任が肩に乗っていた。
そして、いつもいつだってニコニコして、みんなが嫌がることもやってきて授業中もなるべく発言するようにしてきた。
クラスを平和に保つために。
だから、当然、先生からの信頼も厚くて、みんなからも「クラス一の優等生」って称されてた。
・・・そうやって楽しくしすぎてたからいけなかったのかもしれない。
私は、そうやって積み重ねたものが、簡単に崩れるとは思いもしなかった。
私は、その日、クラス委員長としての重要な役割を任されていた。
それは、卒業式で歌うための歌を決めるための話し合いの司会だ。
私は、川田さんに構ってる場合じゃないから目を合わせず、机の中を覗く。
「なんか探してんの?もしかしてこれ?」
彼が持っていたのは、私が探していた原稿だった。
「え・・・?何で持ってるの?」
私は原稿を受け取りつつ聞く。
すると、川田さんは落ちてた。とさらりと言った。「そうなんだ、ありがとう。」
私はお礼を言って、急いで体育館に向かった。
「やっと終わったよ・・・!」
私は、ぐでーっとため息を吐いた。
「お疲れ。」にかっと笑って、青葉が言う。
青葉は私の親友だ。
「生徒会長の挨拶、すごいよね。」
「でも、なんでクラス委員に立候補しなかったの??妃愛だったら十分イケると思ってたんだけど。」
青葉がぱっとこっちを向いてそんなことを聞いてきた。
「だって・・・・」
そうしたら、重い責任と、信頼が乗ってしまうから。
そんなことを言えるはずもなく、私は曖昧な笑みを浮かべた。
「だって、クラス委員なんて務め、私には果たせないし。」
笑みを崩さないまま言うと、青葉はははっと苦笑した。
「でも、妃愛に立候補されたら先生が妃愛を指名しそうだしね。」
「もう、私そんなに信頼得てないよ。」
私が、あえてクラス委員長に立候補しなかった理由は、重い信頼と責任が乗りすぎないため。
私には・・・辛いトラウマがある。
中学一年生の、冬休み明け。
私は、その時クラス委員長になっていて重い責任が肩に乗っていた。
そして、いつもいつだってニコニコして、みんなが嫌がることもやってきて授業中もなるべく発言するようにしてきた。
クラスを平和に保つために。
だから、当然、先生からの信頼も厚くて、みんなからも「クラス一の優等生」って称されてた。
・・・そうやって楽しくしすぎてたからいけなかったのかもしれない。
私は、そうやって積み重ねたものが、簡単に崩れるとは思いもしなかった。
私は、その日、クラス委員長としての重要な役割を任されていた。
それは、卒業式で歌うための歌を決めるための話し合いの司会だ。

