きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜

私は今日、教室に一番に入った、と思ったのに先客がいた。月音くんがいた。何やら問題集を開いて勉強しているみたい。朝早く来て、自習・・・真似できないよぉ・・・
私はきづかれないように信頼の目を向けた。
私はかばんを机の横にかけて月音くんのそばにいった。どんな問題を解いているのか気になって問題集を覗いてみる。
月音くんは、難しそうな数式の書かれた問題を、いとも簡単に、するすると解いていく。「月音くん、すごいね。」思わずそう言うと月音くんがちらりと私を見た。そしてすぐに「あのさ、話しかけないでくれる?どうして集中してんのに話しかけるの?やっぱ女子ってすぐ話したがる。」って冷たい目で言ってきた。なんで?そんなに冷たくしなくても・・・・私は無言で席へ戻った。