はるけき きみに  ー 彼方より -

「ふん! なにを臆病なことを。状態をよく見るのだ、前進しているのはすべて傭兵だ、わしの本来の手勢ではない。この行軍が失敗すればあいつらが勝手にやったことにするのだ」
「え?」

「逆にうまくいって斉極屋が降参すれば思う壺だ。このわしに手向かえばどうなるか身に染みて知るだろうよ」
「・・・・」

「誰にも何も言わせはせん、誰がこのわしに言えるというのだ」
 そう言って大笑した。
 いびつに歪んだわらいだった。


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