「この事をお知らせすべきかと迷ったのです」
宋念の声があらたまった。
「しかし私は間もなく唐の国をめざして旅立つつもりです。以前は仏門での行き来があったのですが、今は途絶えてしまって。でも訪ねたい気持ちが膨らんでしまうのです。出来れば天竺の国へも。そうして仏門の教えを極めたいと思うのです」
一気にそう言うと、
「だから紫音様にお会いできるのは、今このときだけだと思ってお訪ねしたのです。あなた様との邂逅を仏に感謝いたします」
頭を下げた。
「それでは」
と背を向ける。
去っていく歩みはしっかりしていた。
迷いなく突き進んでいるように見えた。
宋念の声があらたまった。
「しかし私は間もなく唐の国をめざして旅立つつもりです。以前は仏門での行き来があったのですが、今は途絶えてしまって。でも訪ねたい気持ちが膨らんでしまうのです。出来れば天竺の国へも。そうして仏門の教えを極めたいと思うのです」
一気にそう言うと、
「だから紫音様にお会いできるのは、今このときだけだと思ってお訪ねしたのです。あなた様との邂逅を仏に感謝いたします」
頭を下げた。
「それでは」
と背を向ける。
去っていく歩みはしっかりしていた。
迷いなく突き進んでいるように見えた。

