広場の中心に人が集まっている。
間もなく告げられる賞の発表を待っているのだ。
それを遠くに眺めて、紫音が、
「この間はお世話になったわね」
「え?」
「京都で、あんなふうに家の秘密めいたことを聞いてもらうことになって、さぞ驚いたでしょう」
「いや。そういう意味では紫音こそと思っていたんだ、大丈夫なのか」
「ありがとう。あれからいろいろと考えていて。それで結局行きつくところがあってね」
「行きつくところ?」
「ええ。あの二十年前の親睦の会のとき、お母さまにお酒を勧めた男が誰だったのか、その問題によ」
「・・うん」
間もなく告げられる賞の発表を待っているのだ。
それを遠くに眺めて、紫音が、
「この間はお世話になったわね」
「え?」
「京都で、あんなふうに家の秘密めいたことを聞いてもらうことになって、さぞ驚いたでしょう」
「いや。そういう意味では紫音こそと思っていたんだ、大丈夫なのか」
「ありがとう。あれからいろいろと考えていて。それで結局行きつくところがあってね」
「行きつくところ?」
「ええ。あの二十年前の親睦の会のとき、お母さまにお酒を勧めた男が誰だったのか、その問題によ」
「・・うん」

