「その、戦さになるかもという知らせはどこから入ってくるのだ」
「この周辺で噂になっているのです。何台もの荷車に武器が積まれて運ばれていくのを見たのだと」
「荷車だって? それは誰の馬車なんだ、それでどこへ運んでいったかわかるのか」
「あの役所の鹿島様のお屋敷です。しかも胡散臭い傭兵らを集めているとも聞いております」
声を潜めて言った。
「でも、あの方に対抗できるような勢力がこの周辺にあるのかと、それが疑問なのですが」
「あるんだろうな。そうでなかったら戦いの準備などしないだろう?」
「それはそうですが。いや、とにかく戦さなどごめんです。我々は米を作って平和に暮らしたい、ただそれだけなのです」
案山子祭りの周辺は一面の田んぼだった。
田植えが終わって今は苗がすくすく育っている。
そんな見渡す限りの青田が風を受けて、まるで動物の毛並みのように揺れていた。
遠くから、会長を呼ぶ声がした。
「こっちに来てください。もうすぐ賞を発表する時間ですから」
「ああ、それでは失礼しますよ」
一礼して背を向けた。
「この周辺で噂になっているのです。何台もの荷車に武器が積まれて運ばれていくのを見たのだと」
「荷車だって? それは誰の馬車なんだ、それでどこへ運んでいったかわかるのか」
「あの役所の鹿島様のお屋敷です。しかも胡散臭い傭兵らを集めているとも聞いております」
声を潜めて言った。
「でも、あの方に対抗できるような勢力がこの周辺にあるのかと、それが疑問なのですが」
「あるんだろうな。そうでなかったら戦いの準備などしないだろう?」
「それはそうですが。いや、とにかく戦さなどごめんです。我々は米を作って平和に暮らしたい、ただそれだけなのです」
案山子祭りの周辺は一面の田んぼだった。
田植えが終わって今は苗がすくすく育っている。
そんな見渡す限りの青田が風を受けて、まるで動物の毛並みのように揺れていた。
遠くから、会長を呼ぶ声がした。
「こっちに来てください。もうすぐ賞を発表する時間ですから」
「ああ、それでは失礼しますよ」
一礼して背を向けた。

