キーンコーンカーンコーン


「やっば、、」


流石に今回テスト点数やばすぎたし、図書館で勉強だな。



図書館へ入る。


久しぶりに来たなぁ



自習席に座る。




あれ、生徒会長だ

生徒会長もテストやばかったんかな
まぁそんな訳ないけど。



生徒会長って、名前なんだっけ?
いち、、宮?一宮なんだっけ



そう、、そうじろう、、?

掃除上手そうだな。


そうたろう?
いや、違うな



あーだめだ!思い出せない!!
勉強しよ勉強






「あ〜、、」





疲れた〜
もう1時間くらいしたかな
帰ろ。




図書館を出る。





あ、雨降ってる。


傘ないのにー!



もー、、傘借りれるかなー




「秋野さん。」



「はい?」



「秋野さん傘、使いますか?」



生徒会長?!



「あ、ありがとう。えっと、会長さん」



「いいえ。では、あ、、」



「どうした?」



「傘、、1本しかなかったです」



「え!あ、あはは笑私大丈夫だよ!雨宿りしてくし!」



生徒会長って意外とドジっ子?



「いや、私が申し出た身ですし、、あ、いやしかし」



「わかりました!では傘を2人で使うと言うのではどうでしょう」



「それは相合傘って事?」



「、、ええ」



「あ〜、、」



会長と相合傘、、?
ちょっと気まずいな、あんまり喋った事ないのに、、

でも断った方が気まずいよね、、


「ありがとう!じゃあ、お願いします!」



「はい。」



「私そこ右行って真っ直ぐなんだけど、、えっと、会長も同じ方?」



「私もその道の近くです。」



「あぁ〜そっか、、良かった」



家近いんだ、、遠かったら可哀想だもんね
良かった。



「会長はさ、なんで図書館で勉強してたの?今まで見かけた事ないかったけど、気分転換?」



「あ〜実は、、この間図書館にノートを忘れてしまって、それを取りに行ったついでに勉強してたんです。」



「いつもは自室で勉強するんですが、、」



ちょっと、、笑結構天然じゃん、、面白すぎる笑



「んふふっ笑」



「お恥ずかしい、、」



「あーごめんごめん!笑ってない笑ってない!意外と会長も可愛い所あるなって思っただけ!笑」


会長が気まずそうに口を開く。



「あの、、会長じゃなくて、名前で呼んでくれませんか。」



「勿論無理にではないです!!ですが、、私、ずっと生徒会長とか学年1位とか、、名前で呼ばれないんですよね」



「そっか、、」



確かに友達といる所見た事ないし
いつも先生としか話してないな、、



「そうだよね、会長会長って嫌だったよね!ごめん。てっきりなんか、友達欲しくないとかそういう感じかと思ってた、、」



「いえ、こちらこそ、、私友達欲しいんです!皆さんのように、放課後買い食いなどしたいのですが、なんせずっと勉強してきたので作り方が分からず、、」



「じゃあ名前で呼ぶね!えっと、一宮君でいいかな?下の名前の方がいい?」




下の名前知らないけど、、




「い、いえ!それで結構です!ありがとうございます、、変な事頼んですみません、、」




「全然いいんだよ!私も一宮君面白いなって思ったし、仲良くしよう!」




「ありがとうございます。明日、話しかけても良いですか、、?」




一宮君が濡れた子犬の様な目で私を見る。


うお、、そんな目で頼まれたら断れない、、




「うん!話そ!私そっちのクラス行くよ!」



「へ、、?良いんですか?!すみません、、嬉しいです!」



一宮君の顔が一気に晴れる。




なんか、、面白い人笑




「私家ここだから!ありがとう!」



「はい!明日、楽しみにしてます!」




一宮君へ手を振る。



手を振り返される。




凄い振ってる、、笑






「あれ、、」



今会長が入って行った門、、一宮組の所、、?



間違えたとか?!



え、大丈夫かな、、!明日指無くなってたりしないかな?!



ん?一宮、、一宮君、、




え、、え?!



もしかして会長って、、一宮組の人?!