ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

どうして夢乃に送られたのだろう。


「ごめん夢乃、見覚えない」


私は首を横に振る。


その時、夢乃の顔から血の気が引いて真っ青になった。


「じゃあ…これを送った人は誰?それに私が送ったメールは、誰に送られてるの…?」


「…ちょっと待って!いろいろ試してみよ?」


そう言って慌てて私もスマホを出して、夢乃とのメールを見る。


送られてきたのは中2の秋から止まっているし、私から夢乃に送ったような形跡もない。


「ちょっとメール送ってみるよ」


私は『美琴だよ』と打ち込み、送信するとすぐに既読になる。


「夢乃も何か送ってみてよ」


夢乃も文字を入力して、送信の場所を押す。


その途端出てくる「エラー」の文字。


文字の上に、バラの花が書かれていた。


なにこれ…。


「もう一回やってみて、ただのエラーだと思うし」


また夢乃は文字を打ち込み、送信する。