ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

聞きたいこととはなんだろう。


「いいよ。何?」


「あのさ、メール送ったのになんで返事してくれなかったの?」


なんのことだろう。


私には、言われた意味を理解することができなかった。


私が転校した中2の秋から、連絡が届いたことはない。


「どういうこと?転校した日から、夢乃からメールなんて来たことないけど…」


夢乃は眉をぎゅっと寄せて、困った顔をした。


それから慌ててスカートのポケットからスマホを出して、操作しだした。


少し時間が経ってから、「あった!」と言って画面を私に見せてきた。


書いてあったのは…。


『なんで何も言ってくれなかったの?
親友じゃなかったの?
お願い…返事して』


という内容だった。