ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

夢乃の今まで見たことがないくらい真剣で、それでいて泣きそうな顔が目に映る。


「私達…親友じゃんっ…!なんでっ、なんでっ…。親友だから話せるんじゃないの?!」


その言葉を聞いて、自分が大切なものを見失っていたということに気がついた。


そうだった、「親友だからなんでも話せるね」と言ったのは私だった。


私は、なんてバカだったんだろう。


夢乃の気持ちにも気がついてあげられなくて…。


本当に情けなかった。


「ごめん…本当に、ごめんね夢乃」


「バカっ…!いいよ、もう」


夢乃はとても優しく笑ってくれた。


私達はしばらく抱きしめ合って、お互いの温もりを感じた。


どこまでも優しい夢乃に、私はまた好きだと感じてしまう。


「そうだ、もう1つ聞きたいことがあるんだ」


突然、夢乃が言い出した。