でも、夢乃には「運命の王子様」を見つけてほしい。
昔から夢乃はロマンチストで、自分に一途な男の子を探してる。
私とは結婚もできないし、なによりいろいろと面倒だ。
だから私は、中学の頃に気持ちを封印した。
「あるけど、気持ちはもう封印した。過去の話よ。でも、そっちの可能性もあるって考えた方がいいかもしれない」
「はぁ…じゃあ、今んところは区別がつかないってことね」
「…そういうことになるわね」
夢乃の血が異常に甘い匂いを出すのは、私に恋愛感情ががあるからなのか夢乃が「特別な血」だからなのか。
今は判断することができないのだ。
仕方がない。
「でも、俺も感じてる。夢乃の血の甘ったるい匂いがすると、思わず噛みそうになるよな」
不本意だけれど、それは同意見だった。
夜空も感じているということは、夢乃が「特別な血」という可能性が高くなる。
「俺も注意してみるよ。予言が出てからどいつもこいつも、どんな手を使っても『特別な血』を自分のものにするって言ってるし…。特に夢乃が王冠だったら…」
「その時は私が守る、何があっても。絶対に」
私は絶対に夢乃を危険にさらしたりしないと誓った。
それは永遠だ。
それが、私が夢乃に親友としてできることだから。
昔から夢乃はロマンチストで、自分に一途な男の子を探してる。
私とは結婚もできないし、なによりいろいろと面倒だ。
だから私は、中学の頃に気持ちを封印した。
「あるけど、気持ちはもう封印した。過去の話よ。でも、そっちの可能性もあるって考えた方がいいかもしれない」
「はぁ…じゃあ、今んところは区別がつかないってことね」
「…そういうことになるわね」
夢乃の血が異常に甘い匂いを出すのは、私に恋愛感情ががあるからなのか夢乃が「特別な血」だからなのか。
今は判断することができないのだ。
仕方がない。
「でも、俺も感じてる。夢乃の血の甘ったるい匂いがすると、思わず噛みそうになるよな」
不本意だけれど、それは同意見だった。
夜空も感じているということは、夢乃が「特別な血」という可能性が高くなる。
「俺も注意してみるよ。予言が出てからどいつもこいつも、どんな手を使っても『特別な血』を自分のものにするって言ってるし…。特に夢乃が王冠だったら…」
「その時は私が守る、何があっても。絶対に」
私は絶対に夢乃を危険にさらしたりしないと誓った。
それは永遠だ。
それが、私が夢乃に親友としてできることだから。



