ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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指定場所につき見上げると、そこには私が去年通っていた学校よりも約2倍ほどもある大きさの体育館があった。


体育館の中に入ると、男子生徒が声をかけてきた。


「君、恋星さんだよね?待ってたよ。僕は生徒会長の昊葉紀羅(そらはきら)だよ、よろしくね。準備は大丈夫そうかな?」


昊葉会長はふわっとした茶髪の髪に、目尻にほくろがあるのが特徴でとてもかっこいい人だった。


「は、はい!遅れてすみません!」


「大丈夫だよ。えっと…恋星さんは代表挨拶最初だね」


昊葉会長が私にも事前に配られた冊子を確認して言う。


その時、私はふと不思議に思った。


「最初…?」


すると、昊葉会長が困ったように少し慌てる。


「あれ?聞いてない?今年度は普通科、芸能科の順で代表の言葉をやるって」


私は首をかしげる。


「いえ…聞いてませんけど…」


「あれ?ごめんね。あんまり上手く話が伝わってなかったみたいだね…。申し訳ない」


「いえ!大丈夫です!」


聞いてはいなかったけど、問題はなさそうだし謝られることじゃない。


「そう、よかった。…そうそう、後で話したいことがあるから、式が終わったら生徒会室に来てくれるかい?」


昊葉会長がそう言った直後、入学式開始のチャイムがなった。