ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

チュンチュン…。


「ん…?」


どこからか小鳥の鳴き声が聞こえる。


暖かいような…寒いような。


そんな感覚の中、私はまだ重い瞼を頑張って開ける。


その後、瞬きをしながらあたりを見回す。


するといつもより薄暗い部屋が目に映った。


朝だ…。


起きないと。


そう思い、眠気に包まれながらもゆっくりと体を起こした。


ベッドのすぐ右にある、小さめの棚の上に置かれている時計を見る。


時刻はまだ4時37分で、いつもより20分ほど早く起きてしまったようだ。


けれど目が覚めてしまったので仕方ないと、ベッドから出てカーテンを開ける。


それから顔を洗おうと部屋を出る。


この時間ではまだ皆起きていないはずなので、起こさないように足音を立てずにそーっと1階に降りる。


無事に起こさずに洗面所に来る事ができて、一安心。