ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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生徒会室から出てから、バクバクとうるさく鳴る心臓を落ち着かせようと胸に手を当てる。


数分間この状態を続けて、ようやく冷静になった。


ガタンッ!


その時不意にどこからか音が聞こえ、びっくりして思わず隣の空き教室に入る。


さっきの場面は、私的に誰に見られたくなかったからだ。


ふぅ…。


ここなら大丈夫…だよね?


辺りを見回したりしてみたが、誰もいなさそうで安心する。


ところが…。


「ひゃっ!」


奥のドアから、女子生徒の声が聞こえた。


この教室には準備室がついているようなどで、きっとその部屋だろう。


今の声より、この時間に生徒会メンバー以外にも残っていた生徒がいたことに驚いた。


けれど、思い返してみればさっきの声はどこか変だった。


気になってしまって、奥のドアの前にに歩いて行く。