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恋星さんと共に昊葉会長と那津葉先輩の説明を一通り聞き終わった後、最初の仕事について言われた。
「2つ目が、伝承にある歌姫のことについてなんだ」
出来るだけ「歌姫」という単語を聞きたくなかった。
私は動揺を隠すように、手をぎゅっと握った。
爪が食い込んで痛い。
けれど、今この感情を抑えなければ歌姫がーーーーということがバレてしまう。
それだけは避けたかった。
「今年、『女神』、『歌姫』、『王冠』の3人が入学したっていう情報をもらったんだ。だから3人に危険が及ばないように見つけだ…」
もう感情を抑えられなくなった私は、思わず立って昊葉会長の言葉をさえぎってしまった。
こんなに動揺したら、悟られてしまうかもしれないのに…。
「体調が悪くなったので帰ります。生徒会については分かりましたので」
この顔を見られないように、急いで出て行こうとする。
そこを恋星さんが私を呼び止めて何かを言っていたような気がするが、今はまともに対応できそうにない。
私は急いで生徒会室を出て行った。
恋星さんと共に昊葉会長と那津葉先輩の説明を一通り聞き終わった後、最初の仕事について言われた。
「2つ目が、伝承にある歌姫のことについてなんだ」
出来るだけ「歌姫」という単語を聞きたくなかった。
私は動揺を隠すように、手をぎゅっと握った。
爪が食い込んで痛い。
けれど、今この感情を抑えなければ歌姫がーーーーということがバレてしまう。
それだけは避けたかった。
「今年、『女神』、『歌姫』、『王冠』の3人が入学したっていう情報をもらったんだ。だから3人に危険が及ばないように見つけだ…」
もう感情を抑えられなくなった私は、思わず立って昊葉会長の言葉をさえぎってしまった。
こんなに動揺したら、悟られてしまうかもしれないのに…。
「体調が悪くなったので帰ります。生徒会については分かりましたので」
この顔を見られないように、急いで出て行こうとする。
そこを恋星さんが私を呼び止めて何かを言っていたような気がするが、今はまともに対応できそうにない。
私は急いで生徒会室を出て行った。



