ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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入学式も終わり、先日生徒会長…昊葉紀羅会長に言われていたように生徒会室に向かった。


どうやら恋星さんはもう来ていたようで、中から声が聞こえてくる。


「えっとね今日はちょっと話したいことがあってね…?あ、でももう1人いるんだ〜」


そう言っているのを聞いて、自分のことだと確信した私はドアを開けることにした。


ガチャ…。


思っていたより大きな音が出て、私も少し動揺してしまう。


それから、私に女子生徒が話しかけてきた。


生徒副会長の、那津葉恋亜先輩だ。


「来た来た!三葉さん待ってたよ!あのね…」


「どうでもいいです。要件だけ聞かせてもらえます?私、忙しいんですけど?」


良心を痛ませながら怒っているかのように振る舞い、そう言い放った。


那津葉先輩のような素敵な方に対してこんな態度をとるのは、違うって分かってる。


けれど、私は他の人を突き放さないといけない。


関わっちゃいけないんだ。


今まで関わってきた人と同じように那津葉先輩も黙ってしまい、それ以上何も言ってくることはなかった。


そうだ、これでいいんだ。