ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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「よし!これでオッケー!」


鏡の前でくるっとまわって見せる。


学校を休んでどこかにいくなんて、なんだか悪いことをしている気分。


「ん…夢乃、何してんの?」


少し気だるげな皇くんが部屋に来た。


私は皇くんに言う。


「えっと、これから天音さんと彩鈴ちゃんと一緒に出かけるの。なんでかは分からないんだけど…」


「天音?……ああ、あのヴァンパイアハンター幹部の」


皇くんには天音さんのことを教えていたから、すぐに分かったのだろう。


「うん、そう」


「…まあ、気をつけて」


珍しく何も言わない皇くんを不思議に思いながら、私は寮の部屋を出た。


「いってきます」