ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

なんて言うんだろうと内心ヒヤヒヤしていると、華恋ちゃんは特に態度を変えずに言った。


「申し訳ないけど、そこは無理よ。別の場所に座って?」


明らかな拒絶。


華恋ちゃんがここまで誰かを拒絶するなんて初めてで驚いた。


でも、昨日真白くんは両片思いとか言ってたのに。


仲良くはないのかな?


「そっか、ごめん。じゃあ恋星、こっち座っていいかな」


「えっ!あ、うん!」


いきなりそう言われたので、反射的にうなずいてしまった。


真白くんが座ったのは私の隣の席。


なんか、華恋ちゃんと近い席になろうとしてる?


なんとなくそう思った。


「ええと、今日の英語宿題あったよね!不安だから見せてくれない?お願い!!」


雰囲気が悪くなった中、彩鈴ちゃんがそう言ってくれた。


そして、華恋ちゃんがあきれたようにため息をつく。