ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「今日の分ちょうだい」


私が返事をする前に、首筋に噛みついてくる。


いつものチクッとした痛みから、グッと深く噛んでくる。


いつもより少し長い間血を吸うと、首筋をぺろっと舐めた。


「夢乃は俺のでしょ。俺のこと、もっと意識してよ」


皇くんがこんなにも攻めてくることはなかったのに。


この日から、危険な日が始まったんです。