すごくかっこいい子だな、というのが最初に思ったこと。
「初めまして。真白斗亜っていいます。よろしく」
真白くんのふわっとした茶髪の髪は、もう少し伸ばしたら目や耳を隠してしまうようなくらい長い。
それと、目尻に縦に並んだ2つのほくろが特徴的。
少しミステリアスな雰囲気のある男の子。
「席は自由だから、好きな席に座ってください」
小翠先生がそう言うと、真白くんは私の方へ直行してきた。
「ここ、座っていいかな?」
にっこりと笑う真白くんに見惚れながらも、私はコクンとうなずいた。
「ありがとう」
真白くんが座ると、すぐにホームルームが再開した。
男の子になれないせいもあって、少し意識してしまった。



