ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

真鈴さんが学園内の見回りをしていたなんて初耳だ。


それに、先生にはバレてないのかな?


「先生方には許可をもらっているのよ。まあ、生徒には見つからないように徹底(てってい)しているけれど」


「なるほど、そうだったんだね」


私はうなずいた。


前に学園まわりを見てる人がいるって言ってたもんね。


「あと、天音さんというのはいったい誰なの?」


「あの子はあれでもハンター協会の幹部のひとりなの。協会内のヴァンパイアは彼女だけなのよ」


「ヴァンパイアもハンターをできるの?」


華恋ちゃんはため息をついた。


「そうね。普通はダメだけれど、彼女はヴァンパイアに強い恨みを持っているから。まあ、これ以上は彼女のためにも話せないけど」


強い恨み。


確かに、「ヴァンパイアは化物」とかひどいことをいろいろ言っていたよね。


過去にどんなことがあったのだろう。


「…迷惑をかけたわね。気にしなくていいから、業務に戻りましょう」


華恋ちゃんはまるで何もなかったみたいに笑顔を見せて、自分の席に座った。


モヤモヤを抱えながらも、星空ちゃんと仕事に戻っていった。