ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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ずいぶんと時間が経って、星空ちゃんは部屋に戻ってしまった。


代わりに、用事を終えたのか皇くんが帰ってきた。


「おかえり皇くん。って、そのネコは?」


皇くんの肩に乗っている黒ネコを指さして言った。


なぜか見覚えがある気がする。


「俺の使い魔」


「つ、使い魔…?」


使い魔ってなに?


ただのネコじゃないってこと?


そこで、私はその黒ネコをどこで見たのかを思い出した。


皇くんの部屋に唯一あった置物、黒ネコの置物にそっくりなのだ。


いやでも、魔法みたいにネコになったわけじゃないだろうし。


でも、ヴァンパイアが存在してるわけだしありえるかも?


そう思って皇くんに聞いてみる。


「それって、皇くんの部屋に置いてあった置物?」