ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

両親にもう一度認めてもらうためでもあったかもしれない。


1年の練習をして、私はジュニアコンクールに出場した。


初めての出場だったけど、金賞を受賞。


その後何度も金賞を受賞して、審査員とも仲良く話すまでなった。


「あら、星空ちゃんが出るのね。じゃあ、優勝は星空ちゃんかしら」


なんて言われるくらい。


両親の反応はというと、期待していた反応ではなかった。


私の話はしてくれるようになったが、私を利用しようとしてきた。


いきなり(こび)を売ってきたり。


最悪だった。


続けていくのも苦しくなり、10歳の時に辞めてしまった。


やっている意味がわからなくなったから。


そして、12歳になって何気なくテレビを見ていた時に出会ったのが、当時大人気だった歌い手のマイちゃんだった。


圧倒的な歌唱力、自信に満ちた喋り方、太陽みたいな笑顔。


彼女の全てに惹かれて私も歌い手を始めた。