ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

10分ほどして宿題が終わり、今日昊葉会長にもらった資料をチェックする。


「皇くんの校章って、薔薇だったよね…」


気になって、薔薇の校章のことが書いてあるところに目を走らせる。


そこには、太字で「ヴァンパイア」と書かれていた。


やはり、皇くんは…。


「皇くんは…ヴァンパイアなの?」


「ふーん。やっぱり、俺がヴァンパイアだって分かってたのか」


「っきゃ!」


そんな声が背中から聞こえて、反射的に振り返る。


そこには、初めに顔を合わせたときの悪魔のような笑みを浮かべた皇くんがいた。