ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

顔のあたりにあたる光がまぶしくて、私はまぶたを開けた。


そこはいつもとは違う大きなベッドの上で、隣には皇くんがいる。


昨日の出来事は夢じゃなかった。


私は皇くんと、血の契約を交わしたんだ。


そういえば、昨日私皇くんとキ…。


わああ!!


私何考えてるの?!


あんなのノーカウントに決まってるのに!!


そう言い聞かせても、頭の中はそのことでいっぱいだ。


皇くんの甘い声とか、優しい手つきとか、柔らかい唇とか。


そういうことは普通彼氏とかにしてほしいって思うはずなのに、皇くんとのキスはとっても優しくて嫌じゃなかった。


昔は運命の王子様が迎えにきてくれる、なんて思ってたっけ。


今は、その運命の王子様が皇くんならいいのにと思ってしまう。


「ゆめ…の」


皇くんの驚いたような声を聞いて、私は皇くんの方を見た。