ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

そして、鋭い痛みが走った。


でもその痛みはすぐになくなってふわふわとした感じがして、自分の中の血が抜き取られてる感じ。


吸血ってこんな感じなんだ。


「はぁ…あま。なにこれ、甘すぎでしょ」


そう言って離れていく皇くんの顔。


まだふわふわした感じが続いてて、意識がはっきりしない。


「契約はこれでできたから、もうこのまま寝ちゃいな。おやすみ」


そう言って皇くんは私のおでこにキスを落とした。


その言葉を聞いた瞬間、今までにないくらい強い睡魔に襲われて私は目を閉じた。


その後私の身になにが起こるかを知らずに。