ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「まあ、そんなに緊張されちゃ俺にもうつりそうだけど」


「うう…。ごめんなさい…」


「なんで?いいよ。…だから、まずは緊張ほぐそっか」


そう言われて私は押し倒された。


背中には柔らかいベッドの感覚。


それから、お腹に空気が通ってヒヤッとする。


「こうやって体を触ってあげると、血が甘くなるんだって。まあ、夢乃の血はもとからすげー甘そうだけど」


そう言いながら、器用にお腹に触れる。


触られてくすぐったさはあるけど、どこかゾクっとする感覚があって変な感じがする。


こんな感覚初めてで変になりそう。


「や…ぁ…!」


一瞬、信じられないくらい甘い声が出て口をふさぐ。


自分じゃないみたいな声が恥ずかしい。


「ふっ。かわいー」


そう言って皇くんは笑った。