ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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私の心臓、今壊れそうなほどドキドキしてる。


そう、今から皇くんと契約をするんだ。


痛いのかなとか、どんな方法なんだろって怖い気持ちはやっぱりある。


でも、それよりもドキドキの方が勝っちゃう。


「夢乃緊張してる?怖い?」


皇くんが私を気にかけて声をかけてくれる。


その声にすらドキドキしてしまう私は、ちょっと異常かも?


「そ、その…。怖い気持ちはあるんだけど、そうじゃなくって皇くんの距離が近くてドキドキしちゃって…」


そう言うと、皇くんは一瞬驚いたように固まってからふっと笑った。


「かわいいこと言うじゃん」


「っ…!!その“かわいい”って言うの禁止…!」


「え〜?なんで?」


ニヤニヤしてる皇くんは、絶対確信犯。


なんで禁止って言ってるか、絶対分かってて聞いてるもん!


私はもうキャパオーバー寸前。