ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

私は口をもぐもぐしながら皇くんの話を聞く。


「気になることがあって。もしも夢乃が王冠(クラウン)だとしたら…契約をすると髪色と瞳の色が変化するだろ?」


「そふなるね」


口に入れながら変な感じになった気がするけど、気にしないことにする。


でも、契約後のことは私も気になるかも。


今では私の周りの人全員が、私を王冠(クラウン)だと思ってる。


私も実はそうなんじゃないかって。


今までは証拠になるものがなかったから、王冠(クラウン)だと決めつけられなかった。


でも、もしこれで髪色と瞳の色が変化したら?


そう思うとすごく怖くなる。


「俺ははっきりさせた方がいいと思う」


「え…?」


「だってそうだろ?夢乃が王冠(クラウン)じゃなかったら、それでいい。もし王冠(クラウン)だったとしても、それはそれで今よりいい方法をとれるかもしれない」


皇くんの言う通りではある。