ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

その後パパッと片付けを終えた私は、部屋を出てリビングに行った。


ふわっと食事のいい匂いがする。


「適当に座ってて。あと、昼飯はカレーでよかったか?」


「う、うん!大丈夫。ありがとう!」


口調が素になっていて、少し動揺しながらも返事をした。


さっきまであの感じだったのは、誰かが見てるかもってことだったのかな。


いきなり口調が変わるからびっくりしちゃうよね。


「少し待ってて」


「うん」


数十分後カレーができて、皇くんが盛って運んできてくれた。


その料理に、私は目を輝かせる。


「なにこれ!すっごく美味しそう!!」


「ハイテンション」


くすくすと笑われたが、本当に美味しそうだから仕方ない。


香りもすごくよくて、早く食べたい。