ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

ヴァンパイアは契約者の血しか吸えなくなるし、人間は契約者にしか血を与えられなくなる。


まあ、解除はできるからいいんだけど。


でも、そんなに簡単に契約していいものではない。


「うん。それでも私は、部屋で1人おびえてるよりましかな」


私はそう言って笑った。


守ってくれる人がいないあの部屋は、正直不安だった。


皇くんといれば安心だ。


それに、皇くんだとどうしてか嬉しいって感じちゃう。


そう思うのは変なのかな?


「…そっか。まあ、嫌になったら言ってね」


「うん!ありがとう」


嫌になんてならないのに。


気遣ってくれる皇くんに、また私は嬉しくなる。


そんなこんなで部屋に着き、鍵を使って中に入る。


「し、失礼しまーす…。わぁ…!」