ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「じゃあさ、朝雛先輩には聞いてみようよ。それでいいかな…?」


「……うん」


長い間を置いて、三葉さんはうなずいた。


それを見て私達はみんなのところに戻った。


戻るなり心配した表情で、華恋ちゃんが話しかけてきた。


「大丈夫?無理する必要はないのよ?」


「ううん。大丈夫!」


私が笑顔でそう言うと無理していないことが分かったのか、華恋ちゃんはどことなく安心したような表情を見せた。


それと同時に、夜神先輩の顔がドアップで映る。


「わわっ!なんですか…?!」


「それでそれで?返事を聞かせてもらおうか!」


目をキラキラさせて聞く彼には、とりあえず苦笑いをしておく。


「了承です」


「え…?」


昊乃さんが答えたのは予想外だったのか、夜神先輩が驚いた表情で振り返った。