ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

こんなことしてる場合じゃないんだよね?


ついつい嬉しくなちゃって、大事なことを忘れてた。


「えっと…その話はまた後でゆっくりしてくれますか?」


「も、もちろん!」


なんか私、やっちゃったかも。


でもみんなも笑ってるし、結果オーライってとこかな!


うん、きっとそんな感じ!


「コホン。えっと…それでなんですが、魔界では今『特別な血』が3人とも夢色学園に集まっていることが噂になっています」


「っ!やっぱりそうなのね」


やっぱりって華恋ちゃんが言うということは、ハンター協会でも噂になっているのかもしれない。


「はい。そのせいで王族の方の耳にも入って、今回双子が来た可能性が高いかなと」


「確かにあの双子は、恋星さんに用があると言っていた」


皇くんが言うように、あの2人の狙いは私だった。


それに、私のことを王冠(クラウン)とも呼んだんだ。


「今回は王族の方が来なくてよかったけど、いつかは来てしまうかもしれない。その時に、どう対処するかが大事だと思います」