「単刀直入に言いますと、私は『特別な血』の1人歌姫です」
「歌姫…」
今まで三葉さんが“歌姫”という言葉を聞いてひどく動揺していたのは、自分自身が歌姫だったからなのかもしれない。
やっぱり三葉さんは、悪女を演じていた…んだと思う。
「私は幼い頃に歌姫の自覚症状である、髪色と瞳の変化が起こりました。そのため、ヴァンパイア達にも国家にも狙われるはめになって、人と関わらないように悪女を演じていたんです。今まで本当にごめんなさい!」
「三葉さんが謝ることないよ」
驚いたように、三葉さんはバッと顔を上げた。
私は彼女に向かってほほ笑んだ。
「自分より他人を優先できるって、すごいな〜って思うよ。それよりも、私は三葉さんのことが知れて嬉しい!」
そう言って笑うと、三葉さんはまた下を向いてそれから。
「…ありがとうございます」
小さな声でそう言ってくれた。
「はい…!」
って、いけない。
「歌姫…」
今まで三葉さんが“歌姫”という言葉を聞いてひどく動揺していたのは、自分自身が歌姫だったからなのかもしれない。
やっぱり三葉さんは、悪女を演じていた…んだと思う。
「私は幼い頃に歌姫の自覚症状である、髪色と瞳の変化が起こりました。そのため、ヴァンパイア達にも国家にも狙われるはめになって、人と関わらないように悪女を演じていたんです。今まで本当にごめんなさい!」
「三葉さんが謝ることないよ」
驚いたように、三葉さんはバッと顔を上げた。
私は彼女に向かってほほ笑んだ。
「自分より他人を優先できるって、すごいな〜って思うよ。それよりも、私は三葉さんのことが知れて嬉しい!」
そう言って笑うと、三葉さんはまた下を向いてそれから。
「…ありがとうございます」
小さな声でそう言ってくれた。
「はい…!」
って、いけない。



