ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「頑張れ」


その一言で決意したように、三葉さんは声を出した。


「私に説明させてください。協力したいんです…!」


その言葉に私達は顔を見合わせた。


それから、少し間を開けて昊葉会長がうなずいた。


「じゃあ、頼めるかな」


「っ…!はい!!」


昊葉会長の返事にほっとしたような表情をして、彼女は笑った。


その表情にはドキッとさせられた。


それから、彼女は冷静な顔になって。


「今私達の世界と魔界では何が起こっているのか…全て調べたんです。それを、全てお話した方がいいと思うんです」


そう言って彼女は語り出した。


「これから私が話すことは、ここの人だけの秘密です。また、私から聞いた話だとも言わないようにお願いします」


その言葉に、私達は静かにうなずいた。


それを見て張り詰めていた三葉さんは、どこかほっとしたような表情を見せた。