ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

ここだけの秘密ということで「特別な血」についても全て教えてもらった。


一応企業秘密なので、誰にも言わないようにと何度も言われた。


昊乃さんはショックを受けたような顔をしていて、三葉さんは少し青ざめていた。


そりゃ、自分が狙われる存在だなんて知ったらそうなるよね。


私がそうだったから分かる。


人口が何億といるこの地球上で、自分が「特別な血」選ばれたのだ。


普通の反応だ。


「一人一人今の分かってる状況を自分で説明できるかな?きっと、まだ共有できてない情報があると思うんだ。この危険な状況では、できるだけ多くの情報を共有する必要があると思うんだ」


「待って!」


「み、三葉さん…?」


突然声を荒げた三葉さんに、この場のみんなが驚いたと思う。


そのことに気がついた三葉さんは、ハッとしてから少しオロオロし始めた。


全く見たことのない表情で私達はさらに驚く。


とその時、朝雛先輩が三葉さんにこう言った。