ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「昊葉会長!」


「やっと戻ってきた…。というか、無事だった?!」


「はい。大丈夫ですよ」


昊葉会長はずいぶんと心配性みたいで、私と皇くんをじっと見つめてケガがないかを確認した。


その様子を見ながら、皇くんがいつもの調子で冷静に昊葉会長に答えた。


すると、昊葉会長はほっとした表情を見せる。


「よかった。それより橙李と界李は?帰ったの?」


「は、はい…。なんか…むぐっ」


よく分からないことを言い残したんです、と言おうとしたら皇くんに止められてしまった。


口を動かそうとしてもうまく動かなくて、モゴモゴいうだけ。


「夢乃、よけいなこと言わなくていいから」


耳元でささやかれて、くすぐったくなってしまう。


それから皇くんはパッと手を離した。


不思議そうに見ていた昊葉会長だけど、気にせずに話を始めた。


「そっか、よかった。…それより、話したいことがあるから移動しようか」