ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

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会場付近に来ると、最初のざわつきが戻っていた。


中に入るとまるでそこはさっきまでのことがなかったようににぎやかで、夢でも見ていた気分になる。


普通のはずの光景が、異様に見えてしまう。


「誰も気がついてないの…?」


「前にヴァンパイアの能力の話をしただろ?みんな忘れちまったんだよ」


魅了(テンプ)っていうのは本当に不思議な能力で、恐ろしい能力だ。


自分が知らないうちに記憶を失ってるなんて、そんなの怖すぎる。


「夢乃!!」


「恋星さん!」


声が聞こえてそっちの方を見ると、ステージの方から走ってくる人が8人。


よく見るとそれは、生徒会メンバーだった。