ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「全くその通りだ」


橙李くんと界李くんは負けるわけがない、と思っているのだろう。


でも、どこか皇くんに恐怖している。


それは、彼の雰囲気のせいなのか圧のせいなのか。


「さあ?やってみないと分かんないんじゃね」


「じゃあやってみろよ。少しでも動いたら、俺らは魔界に行くからな?」


私はこのままじゃ連れて行かれてしまう。


どうにかしなきゃ、と辺りを見回すけれどそんなことをする必要はなかった。


「“落雷(スパーク)”」


皇くんの言葉と同時に、界李くんをピンポイントに雷が落ちてきた。


強風が吹いて強く光って、怖いはずなのになぜかキラキラして見える。


まるで狙っているかのような攻撃。


これは、皇くんの攻撃だ。


「ぐっ」


苦しそうな声をあげて、界李くんは私を離して倒れてしまった。