ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

氷壁(アイスウォール)


橙李くんの言葉で、言葉の通り後ろに大きな氷の壁ができた。


私を逃がさないようにしているのか、音花さんが追ってくるのが不安なのか。


やっぱり私にはよく分からなかった。


「行くか」


バリンッ!!!


界李くんの声と重なった音の正体。


それは、氷の壁がくだけた音だった。


「音花様が追ってきたのか…!」


焦った様子で橙李くんはそういったけど、そこにいる人物は音花さんよりも明らかに身長も高い。


違う。


そこにいるのは皇くんだと、本能がそう言った。


「夜空?!」


「はぁ?なんで夜空が王冠(クラウン)を追うんだよ!」


「夢乃を返せ」